SPEECH COMPARISON

国民投票の広告と公平性をどう考えるか

七項目の改正と残されたCM・ネット規制

五氏は投票環境の整備、CM・ネット広告、資金力の差、表現の自由、最低投票率などをめぐり、採決の順序と追加検討の期限で立場が分かれました。

比較する問い

投票環境の技術的改正を先に進めるか、広告規制と一体で決めるか。

VOICES

発言を並べる

各発言の要約と原文抜粋を、同じ会議録から確認します。

01

新藤 義孝

自由民主党・無所属の会

今回の七項目は、まさにこの投票環境整備など投開票に関わる形式的な規定であって、これを公選法に並べることは極めて合理的であるということがここからも分かってまいりますし、元々の国民投票法を制定したときの精神のとおりだということ、これを改めて確認をしておきたいと思います。この際、こういった骨格、国民投票法がどのように成立しているかということを明確にした中で、必要な投票の形式、投票環境の向上は、常に、社会状況の変化に応じてアップデートしていかなくてはなりません。また、同じく、投票の質というのは、また別の次元でしっかりとした議論が必要なことは言うをまちません。

七項目は公職選挙法に合わせた投票環境整備であり速やかに成立させ、CM・ネット規制は表現の自由との均衡を別途議論すべきと述べた。

02

北側 一雄

公明党

残された課題というのは、一つは、まだ、投票者の投票機会の拡大、利便性の拡大のために残された課題がございます。公選法の方では二項目既に成立をされて実施されておりますし、今お話がありましたとおり、郵便投票の拡大の問題もございます。こうした残された投票する国民の皆様の利便性の拡大のための課題があります。

郵便投票など投票機会の拡大と、テレビ・ラジオ・ネット広告の規制を残された課題として整理し、早急な論点整理を求めた。

03

山尾 志桜里

国民民主党・無所属クラブ

一点目ですけれども、今回の修正案、これは検討条項に、「国は、この法律の施行後三年を目途に、次に掲げる事項について検討を加え、必要な法制上の措置その他の措置を講ずるものとする。」というふうに書いてあって、その内容は、これまでの二項目、あるいはCM規制や、外国人寄附規制や、インターネットの国民投票運動などということになっています。「その他」もついています。

投票環境は課題が生じるたびに更新し、CM・外国人寄附・ネット運動の公平性も三年を待たず議論するとの立場から修正案に賛成した。

04

奥野 総一郎

立憲民主党・無所属

原案は、平成二十八年の改正公選法による投票環境の向上を図るための措置に倣った七項目の法整備を行うものですが、令和元年の改正公選法により、投票環境に係る二項目の追加改正が行われ、既に施行されているところです。また、従来から申し上げているとおり、スポットCMの扇情的な影響力や、インターネット広告も含めCMに投じる資金の多寡が投票結果に与える影響等を踏まえると、CMや運動資金などについて一定の規制が設けられなければ、公平公正な国民投票の実施は期待できません。

資金力によるCM・ネット広告の偏りを防ぐ規制がなければ公平な国民投票にならないとして、施行後三年をめどとする検討条項を説明した。

05

赤嶺 政賢

日本共産党

現行の国民投票法は、最低投票率の問題や公務員の運動を不当に制限している問題、資金力の多寡によって広告の量が左右される問題など、民意を酌み尽くし、正確に反映させるという点で重大な欠陥があります。これらの問題は、二〇〇七年の法制定時や二〇一四年の改定時にも国会の附帯決議で指摘され、与党も賛成したものであります。この根本問題にこそ真摯に向き合うべきであり、これを脇に置いたまま、七項目のみを採決することは許されません。

最低投票率、公務員の運動、広告量の格差など根本的な欠陥を残したまま七項目だけ採決することに反対した。

COMPARISON AXES

3つの比較軸

  1. 01

    七項目の先行可決

    公職選挙法に合わせた技術的改正を先に成立させる立場と、根本的欠陥を残した採決に反対する立場があります。

  2. 02

    広告規制

    表現の自由との均衡を別途議論する考え、資金力による偏りを防ぐ規制が不可欠とする考えがあります。

  3. 03

    検討の速度

    施行後三年を目途とする修正、三年を待たず議論を進める主張、最低投票率を含めた根本議論が並びます。

COMMON GROUND

共通している点

テレビ・ラジオだけでなくインターネットを含む情報環境が変化し、追加の論点整理が必要だという認識は多くの発言にあります。