SPEECH COMPARISON
政治資金の透明性をどこまで高めるか
公開基準・政策活動費・第三者機関を五会派で比較
五会派は透明性を高める必要性を共有しつつ、企業・団体献金、パーティー券、政策活動費、監査機関に対する処方が分かれました。
改革の中心を、禁止、即時公開、段階的修正、第三者監視のどこに置くか。
VOICES
発言を並べる
各発言の要約と原文抜粋を、同じ会議録から確認します。
中野 洋昌
公明党
「そして、与野党協議を経て、この修正案の成案ということを得たわけであります。再発防止策としての連座制の導入に加え、政治資金パーティーの公開基準額の五万円超への引下げ、あるいは政策活動費の使途公開、あるいはこれに対する第三者機関の監査、これも訴えてまいりました。我が党が終始一貫して訴えてきた点も総理の御英断で取り入れられ、また、野党の意見も幅広く取り入れる案になったというふうに考えておりますが、私は、ここからの取組がやはり大事なのではないかというふうに思っております。」
パーティー券購入者の公開基準、政策活動費、第三者機関をめぐる修正協議の考え方を質問した。
塩川 鉄也
日本共産党
「次に、自民党の政治資金パーティー収入については、形を変えた企業・団体献金ということで、その政治資金パーティー券についてですが、公開基準を二十万円超から五万円超に引き下げるという、党首会談でこの点を合意をし、修正案が出されました。総理にお尋ねしますが、この五万円超というのは、パーティー一回に限っての話であって、年間ではありません。四回あれば二十万円を超えるというのと同じことになるんじゃありませんか。」
企業・団体献金と政治資金パーティーを金権政治の温床と位置付け、全面的な禁止を求めた。
長友 慎治
国民民主党・無所属クラブ
「十年の間に政党が離合集散したり会計責任者が交代したりするなどして、結局は、当時の者がいませんということで、説明責任が果たされないということは容易に想像できますよね。国民は、これまでの流れを見て、そのように感じております。総理として、こういう国民の疑問にはどう答えるのか、この場でしっかり説明していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。」
収支報告書のデジタル化と検索可能な公開、監査基準を整え、国民が資金の流れを確認できるよう求めた。
福島 伸享
有志の会
「自民党の附則の案には、「政策活動費の支出に係る政治活動のためにした支出に関する当該機関による監査の在り方を含めその具体的な内容について検討」すると。「含め」だから、あらゆる分野が含まれるんだと思うんですね。やはり重要なのは、ルールメイキングに関する提言も含めてこの第三者機関に担わせるということが非常に大事だと思うんですけれども、総理、その点についてきちんと検討の土俵に乗せるということをお約束いただけませんでしょうか。」
政策活動費の使途と公開時期、第三者監視をめぐる政府・各党案の曖昧さを指摘し、実効的な修正を求めた。
青柳 仁士
日本維新の会・教育無償化を実現する会
「問題の範囲を派閥の政治資金パーティーに限定し、さらに、その中の収支報告書の不記載という点に絞り込み、その再発防止策だけを対象とし、さらに、二重にも三重にも抜け穴を用意した絶望的にお粗末な案でした。その一方で、企業・団体献金の禁止、政策活動費の透明化、調査研究広報滞在費の使途公開といった本丸はたなざらしにされました。そこで、我が党は、一歩でも二歩でも改革を前に進めるという立場から、自民党に対し、これら本丸三項目のうち、少なくとも二つの改革を今国会で実現することを求めました。」
政策活動費の十年後公開や第三者機関では検証が遅いとして、現時点での公開と厳格な規制を求めた。
COMPARISON AXES
3つの比較軸
- 01
公開の範囲と時期
五万円超への引下げを前進とみる立場、年間合算や即時公開がなければ抜け穴になるとみる立場があります。
- 02
資金そのものへの規制
企業・団体献金とパーティー券の禁止を求める立場と、政治活動の自由との均衡を取りながら透明化を進める立場が異なります。
- 03
監督の設計
第三者機関に監査だけでなくルール提言を担わせる案、デジタル化と検索性を優先する案など重点が分かれます。
COMMON GROUND
共通している点
国民が政治資金の流れを確認できるようにする必要性と、不記載問題の再発防止が必要だという点は共有されています。